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イラストサイトを作ろうと思っているイラストレーターへ。レンタルサーバーってどこがいい?いろいろあってどれにしたらいいのかようわからん、という人に向けて、選び方のポイントやおすすめサーバーを教えます。
そもそもレンタルサーバーって機能じたいはどこも似たようなもんですから、選ぶの難しいんですよね。
これを書いている人はイラストレーターでもありウェブ制作のプロでもあるゆえ、まあまあ公平な意見だと思ってくれていいよ。
- イラストサイト向け、サーバーの選びかたポイント
- 個人イラストサイトには、高性能サーバーは必要ない
- サーバー性能 : SSDを選ぶべき?
- CPUやメモリはお好みでOK
- ディスク容量はぶっちゃけ気にしなくていい
- レンタルサーバー機能チェックリスト
- サポートに期待するより、マニュアルの充実度をチェック
- 有名なサーバー会社にしとくのをおすすめする理由
- 無料サーバーってどうなの?→おすすめはしません
- イラストレーターにおすすめのレンタルサーバー比較表
- おすすめサーバー 1 : さくらのレンタルサーバ
- おすすめサーバー 2 :エックスサーバー(XSERVER)
- おすすめサーバー 4 :ロリポップ
- おすすめサーバー 3 :ConoHa WING(コノハウィング)
イラストサイト向け、サーバーの選びかたポイント
まずはサーバー選びにあたって、気にしておくべきポイント、選ぶときに考えたほうがいいことなどを挙げてみます。
そもそも「レンタルサーバーを借りてWordPressで作るのがいいのか、それともジンドゥーとか作成サービスで作った方がいいのか」がわからない人はさきにこの記事読んでみてください。
その結果「やっぱレンタルサーバーは要るな〜」って思った方は続きをどうぞ。
条件 : こんなサーバーを選びましょう
- サーバー性能が充分であること(スペック、ディスク容量)
- メール、データベース、サブドメイン設定など基本的な機能がついていること
- (WordPressを使う場合)PHPのバージョンが新しいこと
- SSL、WAFなどセキュリティ機能が料金内で使えること
- まあまあ有名なところ
ただまあ、ぶっちゃけどこ選んでもだいたい大丈夫です。これから記事後半でいくつかサーバーをご紹介しようと思ってるんですけど、最近は個人でウェブサイト持つ人も増え、サーバー会社間の競争も激しいみたいで、各社どんどん機能も充実していってます。
とはいえ、サーバー選びなんて初めてのことでわからなくてこの記事を読んでくれている人もいるでしょうので、ここからはサーバー選び方のポイント、チェックすべき点を詳しく書いていきます。
詳しいことすっ飛ばしておすすめサーバーを読みたい方はこちら(記事後半へ)>>
ちなみに、こっそりお教えしておきます……他のブログで「レンタルサーバーは一択!〇〇で決まり!」みたいなこと書いてある場合は信じないほうがいいです。なんでかっていうと広告料が高いところを推してるだけだから。もうちょい幅広い視野で見て決めたほうがいいよ。
個人イラストサイトには、高性能サーバーは必要ない
イラストレーターがポートフォリオサイトを作って運営するには、どのくらいの性能のサーバーが必要か?って話をします。
ウェブサーバーは性能がいいほど、たくさんのアクセスをさばける。
「アクセスが集中して、見たいウェブサイトが見れなくなっちゃった」っての、どなた様も一度くらい経験があるでしょ。高性能サーバーだとそれが起こりづらい。ただし当然ながら、性能がいいほど値段も高いです。
イラストレーターの個人ポートフォリオサイトは、正直、そんなにたいそうなアクセス数にはならないので、そこまで高性能で高額なプランは必要ありません。
アクセス数とビジネスの関係についていうと、イラストレーターの場合「アクセス数ガン上げ」は必要ない。イラスト制作というビジネスの特性上、さほどアクセス数が多くなくても仕事の依頼が来るようにできます(いしつく!でアドバイスしているような方法できっちり作り込む必要はありますけど)。
イラストレーターの自作イラストサイトって、例えばたいした知識もなしに自力で作ったならば、1日のアクセス数は10とか20くらいでしょう。アクセス数はいろいろ努力すればどこまでも増やしていけるんですが、現実的には、まあまあがんばっても1日1000とか2000が関の山だと思います。それ以上がんばるとイラスト受注制作という本業がおろそかになるだろうからね。
じゃあ1日最大2000のアクセス数にどんなサーバーが必要なのかというと、一番安いプランでもいけるんちゃう?まあ落ちはせんよね、って程度です。というわけであんまり高いのを選ぶとお金がもったいないってことになりますね。
サーバー性能 : SSDを選ぶべき?
さっきから言ってる「サーバーの性能」ってのは、ようはコンピューターのスペックのことです。ウェブサーバーって本体はどっかのサーバー室に置かれたコンピューターなので、みんなのおうちにあるPC/Macと同じようにCPUやメモリやディスクが入ってます。
レンタルサーバーの契約プランの中にも「SSDを使ってます」ってのがあります。パソコンのディスク(ストレージ)にもハードディスクとSSDがありますね。ハードディスクは大容量で安価、SSDは容量は大きくしづらいけどデータ移動が速い。レンタルサーバーのSSDも全く同じで、SSDのほうがサクサク動くのでおすすめ、ということになっています。
HDD(ハードディスク)じゃダメってわけではないよ。可能ならSSDのを選んだらいいよ、ってくらい。ただしSSDのほうが高い料金が設定されているサーバー会社が多いです。
CPUやメモリはお好みでOK
CPUやメモリも、サーバー会社によっては「このCPUを使っていますよ」「メモリはこれだけ入っていますよ」ということを公開している場合もあります。追加料金でいいスペック(のサーバー)を使えるところもありますが、大半のイラストレーターには必要ないかな。
ディスク容量はぶっちゃけ気にしなくていい
レンタルサーバーの料金表にはかならずディスク容量が書いてあるので、多いほうがいいよね?って思うかもしれない。でも、ふつうの使い方をしている限りディスク容量は余るほど多いので、あんまり気にしなくていいです。
ウェブサイトをWordPressで1個作った場合、どれくらいのファイル容量になるかというと、1GBを超えることは珍しいです。画像やプラグインを死ぬほど詰め込んで2〜3GBまで膨れ上がったとしても、メールと合わせてもおおよそ5GBもあればじゅうぶんです。
各社どのプランをみてもだいたい100GBとか200GBとかあるので、安いプランでも足りないことはまずないって思ってもらって大丈夫です。
レンタルサーバー機能チェックリスト
そのほかにはどんな機能をチェックすればいいか、リストします。サーバー選びの参考にしてくださいませ。
必須の機能(これらがついてるサーバーを選ぼう)
- メールサーバー……独自ドメインつきのメールアドレスを作ったりできるかどうか。まあついてないレンタルサーバーの方が珍しいと思います。
- データベースサーバー……データベース専用の格納庫。WordPress使うなら必須。格安プランでは使えなかったり、作成数が限られている場合があります。
- PHPのバージョン……WordPress使うなら必須。新しいバージョンが入ってるかどうか。
- SSL……URLがhttps://〜になる設定のこと。セキュリティ面とSEO的な観点で必須。有料オプションじゃなく料金内でできるかどうかを確認しよう。
- WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)……不正アクセスに対する防御力を上げる技術。WordPress使うならぜひついててほしい。
- 独自ドメイン割り当て……イラストレーターも独自ドメインは必須。独自ドメインの割り当てができないサーバーはたぶんないけど、プランによっては割り当て可能な個数が限られていることも。
必須じゃないけどあったら嬉しい機能
- かんたんインストール機能……WordPressやEC CUBEなどのCMSを一発インストールできる機能。レンタルサーバーのコントロールパネル内でいくつか記入してボタンを押すだけで済む。自信のない人はあると便利だけど、個人的にはそれぞれ1回しか使わないからどっちでもいいと思う……。
- サブドメイン……○○○.istkweb.com みたいな感じで、独自ドメインの前に自分で名前をつけて分けることができる。将来複数サイト作りたいならばチェックしてみよう。
サポートに期待するより、マニュアルの充実度をチェック
サーバーの設定をしてて、わからないことがあったらサーバー会社に問い合わせたりチャットや電話で聞けるか?という点についてですが、この点については正直、どこのサーバー会社でもそこまで期待しないほうがいいかも。問い合わせたらたまたま当たった担当者がどれくらい技術に詳しいかは運みたいなところがあるしね(経験則から)。
それよりも、ウェブ上の文書、コンパネのマニュアルやFAQなどが充実しているかどうかをチェックするほうが有益です。レンタルサーバー使うなら、技術的なことはある程度自分で解決できるようにする、って考えに改めようね。ちゃんとしたマニュアルは、迷ったときちゃんと助けになってくれますから。
ちなみにサービス内容とか契約に関することはどんどん問い合わせましょう。
有名なサーバー会社にしとくのをおすすめする理由
初心者はできれば有名なサーバー会社にしておくと楽です。なぜかというと、わからないことが出てきたとき、ググれば情報が出てきやすいです。ユーザーの多いサーバー会社のことは、ネット上でそれについて書いている人も多いから。
サーバーは各社仕立て(=使ってる技術)も違えば人それぞれ環境も違う。なので、ググった結果「この方法で解決できたよ」みたいな記事を見つけて試してみたけど、自分のところでは解決にならなかった、みたいなことはよくある。でも同じサービスを使っている人の書いたことなら、直接解決になる可能性が高まりますね。以上が、ユーザーの多い(有名な)サーバー会社を使うと得な理由です。
無料サーバーってどうなの?→おすすめはしません
サーバーを無料で提供しているサービスがありますけど、個人イラストレーターサイトを作りたいならおすすめしません。PHP使える、データベース使えるなんてところもあり、いいんじゃない?なんて思っている人もいると思うけどね。
なぜならいろいろ制限があるので。例えば広告がつくとか、ドメインの割り当て制限があるとか、スペックの問題とか。
インターネット接続プロバイダが貸してくれるスペースとかも同じく、制限があります。こっちは主にドメインの問題。お遊びでやるサイトならなんでもいいってもんだけど、イラストサイト作りたいって人はそうじゃないでしょ。
今時わざわざレンタルサーバーを借りてポートフォリオサイトを作ろうなんて、イラスト制作という商売を本気でやっていくつもりじゃなきゃ考えないと思うのね。ならば、いつサービスが終わるかわからない無料サーバーじゃなくて、有料のサービス使いましょう。そして当然ながら独自ドメインもつけましょう。
どっちにしてもレンタルサーバーの個人向けプランは機能もちゃんとしてて値段だって別に高くもないんだから、あえて無料サービスをお勧めする理由が特にないんだよね。
ここからはおすすめレンタルサーバーをご紹介します。
イラストレーターにおすすめのレンタルサーバー比較表
まずはざっくり比較するとこんな感じ。
サーバ会社名 | おすすめプラン名 | 料金(ひと月あたり、税込) | おすすめポイント |
---|---|---|---|
スタンダード | 524円 | 安さと安定 | |
X10 | 990円 (36ヶ月契約時) | 高性能サーバー | |
ライトプラン | 220円 (36ヶ月契約時) | 安さを求めるなら | |
WINGパック ベーシック | 828円 (36ヶ月契約時) | 速さと使いやすさ |
おすすめサーバー 1 : さくらのレンタルサーバ
初心者向けのサーバーとしてよくおすすめされる。「純粋にサーバー性能を求めるのならXSERVERがいいけど、コスパを重視するならさくらがいい」って言われることが多いです。
メリット(いいところ)
値段が安くてサーバーも安定しているところ。サポートサイトや初心者向け講座などのコンテンツも割と充実している印象です。
デメリット(ちょっと気になる点)
一旦申し込んだプランは変更できない(プランごとに違うサーバーで運用しているから、とのこと)。アップグレードしたいなと思ったら新しいプランを契約して、ウェブサイトを移して、ってやらないといけない。
イラストレーターにはこのプランがおすすめ
スタンダードプランがおすすめ。年間一括払いで少し安くなります。最安のライトプランではWordPressが使えないのでご注意を。
おすすめサーバー 2 :エックスサーバー(XSERVER)
性能がいいことで有名なレンタルサーバー。その割に値段もそこまで高いわけでもない。いしつく!がウェブ屋としてお手伝いしているお客様の会社でもエックスサーバーを使っているところは結構多いです。
メリット(いいところ)
サーバー性能がいいのと、技術的なケアが割と細かい印象。いいエンジニアをたくさん雇ってるんだろな〜と予想。
デメリット(ちょっと気になる点)
個人的にはコンパネが古くさい点がちょっと気にいらん。
イラストレーターにはこのプランがおすすめ
X10プランをおすすめします。料金は契約期間によって違います。もちろん長期利用のほうが安い。
»エックスサーバー プランを見る
おすすめサーバー 4 :ロリポップ
安いプランが充実しているのが特徴。私が初めてイラストサイトを作ったのもロリポップでした。古参のサービスです。
メリット(いいところ)
とにかく安い。同系列のサービスにムームードメインやカラーミーショップなどがあり、こっちも有名なのでとっつきやすい。そして連携もしやすい。
デメリット(ちょっと気になる点)
安かろう悪かろうのイメージが残る。でも実際には、個人イラストサイトをライトプランで十分に運営できてたし、長年やってて一度も障害で落ちたことはないですよ。最近サーバーを増強したということで評判は上がってきてます。
イラストレーターにはこのプランがおすすめ
ライトプランでもイラストサイトには十分です。もうちょっと良いの、と思う人はこれより上位のスタンダードプラン、ハイスピードプランでも長期利用すれば十分安いので検討してみてもいいかも。
おすすめサーバー 3 :ConoHa WING(コノハウィング)
じつはいしつく!ブログは現在ここ、ConoHaで運営してます。比較的新しいサービスで、国内最速を謳ってます。その宣伝文句いかほど?って思うけど、実際使ってみたところ他サーバーから移行させただけで速度スコアが上がったサイトがあったんで、あながち嘘じゃなさそう。
メリット(いいところ)
サーバー速い。あと新しいだけに、管理画面がわかりやすいので助かってます。
デメリット(ちょっと気になる点)
サブドメインの仕立てが固定なので、WordPressマルチサイト+サブドメインという構成ができません。って複数サイトやらない人には全く関係ない話。
イラストレーターにはこのプランがおすすめ
Wingパック ベーシックをおすすめします。料金は契約期間によって違います。ちなみにWingパックには独自ドメインがセットになっています。イラストレーターも独自ドメインを持つべきなのでこれはありがたい。
»ConoHa WING(コノハウィング) プランを見る
ポートフォリオサイト作るなら基本はドメイン必須。最近、ドメイン付きのサーバーが増えてきたので、その視点でもまとめてみました。よかったらこちらも読んでみてください。
以上、おすすめのレンタルサーバーでした。ただね、イラストレーターに言っておきたい。仕事の依頼が来るようになりたい人、サーバーとかWordPressとか技術の話も必要だけど、もっと大事なのは「どんなサイトを作るか・どういうふうに活かしていくか」なのよ。
なんとなく同業者友達のマネしながら作るのやめて。仕事の依頼が来るようなイラストサイトの作り方を知りたい人は、いしつく!の教科書を読んでみてほしいです、ぜひ。