最近の安いお絵描きアプリや無料ソフトは有能なのが多い。だけど、イラストレーターはそれでもAdobe CCコンプリートプランに入っておくべきです。
イラストを趣味だけでやってる人はなんでもいいんですよ。でも仕事を伸ばしていきたいと思っているのだったら(そもそもイラストレーターを名乗る時点で仕事を念頭に入れてると思うけど)、Adobe CC必須です。
無料アプリにばっかりこだわってると仕事の幅広がらないよ。なんで?その理由を説明しつつ忠告する記事です。
取引先との互換性
イラストレーターの仕事って、ひとりでするものじゃない。
取引先さんの会社にはデザイナーがいて、あなたの納品したイラストをコンテンツに組み込む作業をする。さらにその先に印刷屋さんがいる。またはウェブサイトやアプリ作る人がいる。それが仕事だから。
「イラレもフォトショも持ってません」
「無料ソフトなんで取引先さんの環境で開けるかどうかわかりません」
とか言ってるイラストレーターよりも、
「アドビもモリサワもちゃんと用意してますよ」
「場合によってはIllustratorファイルも提供しますよ」
って相手と取引したほうが安心にきまってるんですよ、どこの企業だってね。
そんなこんなで「ちゃんとした仕事」はAdobe揃えてる人のところへ行く。相対的に、そうでない人は「ちゃんとしてない」仕事ばっかりくる……ってことが起こる。これが世の必然。
「ちゃんとしてない」仕事、ってのは激安だったり依頼主が意味不明な指示しかしてこなかったり最終的にばっくれたりする仕事。イラストレーターがよくTwitterで愚痴ってるやつね。
コンプリートプランに入ってるとスキルの幅が広がる
Adobe CCに入るんならぜひコンプリートプランをおすすめする。というのは、全部入りのおかげで仕事の幅を広げるかもしれないから。
例えば、インデザを使えるようになればちょっとした冊子が作れる。ポートフォリオを作るのに便利なので私もよく使ってました。
例えば、DreamweaverやXDを使えばウェブ周りのことができるようになる。ウェブサイトの扱いがわかるようになれば自分のプロモーション/営業も加速する。
例えば、動画やアニメ方面に興味がある人はPremiereやアフターエフェクツを試してみたらどう?Animateってのもあるよ。
最先端の作品を生み出してるプロも使ってるアプリ、それを全部手元のコンピュータに入れられるんだから、ちょっと高いとはいえやっぱりAdobe CCはすごいよ。
なにも全部完璧に使いこなせなくてもいい。「人よりちょっと使えます」ってだけで仕事に結びつくことも全然ある。そうやって取引実績を積んでいける人が、イラストレーターとしても長くやっていけるんだよ。
たしかに高いけど安く買う方法もある
「メリットはわかるけど値段が高い」って言ってる人が多いのも知ってます。ただね、仕事の経費なんだし、それくらいでは痛手にならない程度には稼げないと、イラストレーターを名乗り続けるのは難しいと思うよ。
とはいえ、安いに越したことはない。それは間違いない!Adobe CCコンプリートプランは何も公式サイトで定価で買わなきゃいけないなんてことはないのだ。安く買う方法を紹介する記事を書いたのでよかったら読んでみてください。
すでに公式で契約中の人にも使えるよ。
いしつく!の教科書
「仕事の依頼が来るポートフォリオサイトって、どうやって作ったらいいの?」
そんなイラストレーターに読んでほしい全5章のnoteマガジンです。専門用語はできるだけ使わずに書きました。
目次 & 概要
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まえがき 9割のイラストサイトは仕事の役に立っていない
そもそもウェブサイトを仕事に役立てること自体が無理なのでは?そう思っているかたに、私の体験をお話しします。まえがきを読む » -
第1章 イラストサイトに仕事の問い合わせが来ないのは、こんな勘違いをしているから
「作品ギャラリー」を作ろうとしたり、ウェブサイトなんか活用できないものと思い込んでいたり。よくある勘違いを挙げました。1章を読む » -
第2章 仕事の取れるイラストサイトを作るための、正しい作戦
どう作り、どう利用していくべきか、という全体の作戦をお伝えします。いちばん大切なのは、信頼を得ること。バズや過剰なアクセス稼ぎは要りません。2章を読む » -
第3章 仕事の取れるイラストサイトを作るためには、こんな材料をそろえよう
ドメインやサーバー、コンテンツの用意のしかたを解説します。プロフィール文の改善例や、イラスト画像の準備のポイントなど。3章を読む » -
第4章 仕事の取れるイラストサイト、レイアウトの正解例
実際に運営されているウェブサイトのレイアウトとページ構成を解説します。なぜそのようになっているのか、デザインには理由があります。4章を読む » -
第5章 作ったあとどうする?上手な活用とは
ウェブサイトは作って終わりではありません。SEOについて、ブログのやりかた、営業メールの送りかた、現実の営業に活かしていく方法など。5章を読む »