ポートフォリオサイトのサンプルを探しているイラストレーターへ。同業者のサイトを真似するな

イラストサイトを作りたくて、サンプルになるウェブサイトを探しているイラストレーターへ。同業者仲間のウェブサイトはまあ真似しないほうがいいよ

とくに、「ウェブサイトから仕事の依頼が来るようになってほしい」「営業しなくてもウェブサイトが仕事の窓口になればいいのに」って思っている人。どっちかっていうと真似しないといけないのは、同業者のサイトじゃなくて企業サイトなので覚えておいて。

「間違いだらけのイラストサイト」多すぎ問題

イラストレーターの作るウェブサイトって、だいたい間違ったことばっかやってます。ウェブのプロから見ると、そんなんしても仕事の依頼なんか来ませんよ?って感じのことだらけです。

具体的にどういう間違いが多いかは、こちらの記事でツッコミ入れまくったので気になる方はぜひ読んでみて。

「なんで?!ウェブサイトなんて人それぞれ自由な表現でいいでしょっ(怒)」って思ったかもですけど、それこそ間違いなんですよね〜、じつは。

ポートフォリオサイトを作って、そこから仕事の問い合わせが来るようになって、営業とかあまりしなくてもイラスト制作の依頼が来るようになれば、めっちゃありがたいですよね。

もし、あなたもそういうポートフォリオサイトを持ちたかったら、それなりのやり方があるんです。

イラストレーターの多くが作る「間違いだらけのイラストサイト」を作ってもダメなんです。だから、同業者のサイトをサンプルとして見まくるのはここでもう終了にしましょ。

20年以上も前から連綿とつづく、魔のスパイラル

イラストレーターのウェブサイトって間違いだらけ。で、なんでそうなってしまうのかというと、同業仲間の「間違いだらけのイラストサイト」を真似をして作る人が多いからです。魔のスパイラルってやつですね。

まあ、なんていうか、これは、先輩たちが反省しないといけないところなんです。私も大昔は、仕事の役に立たない「間違いだらけのイラストサイト」を作っていたので、もしもそれを見て真似をした後輩イラストレーターがいたならば、私も謝らないといけないです。ごめんなさい。

昔々その昔、インターネットが始まった頃、イラストレーターといえば、オタクくさい自己顕示欲満載のウェブサイトを作るのが正義だと信じられていました。「友達から頂き物イラスト展示」だの、「私に100の質問」だの、お友達リングだの(今の人にはなんのことやらわからんと思いますが、友達のサイトとリンクを繋いで喜ぶんです)。

自分の世界観全開で突飛なデザインをしたら友達から褒められました。そして後輩イラストレーターは、そういうのこそが良いのだと思い込んで、同業先輩のイラストサイトを見て真似しました。またその後輩も同じように真似してきました。こうやって「間違いだらけのイラストサイト」があちこちに生まれました。

本当は、ウェブサイトは、ちゃんと作ってちゃんと育てれば、仕事の依頼を連れてきます。でもそんなこと、イラストレーターの誰もがずっと、無視してきたんです。インターネットのはじまりごろからずっと。

イラストのプロは、ウェブサイトのプロじゃない

あなたからすれば「イラストレーターの諸先輩方がそういうウェブサイトを作ってるんだから、真似するべきでは……?!」って思ってるかもしれないけど、ぶっちゃけ、ベテランや有名イラストレーターでも、ウェブサイトは「間違いだらけのイラストサイト」って人かなり多いです。「間違いだらけのイラストサイト」ってほとんど仕事の依頼なんか来ないです。

これは私自身が多くのイラストレーターに直接確認してきました。その中には私よりずっとキャリアの長い人もいます。ポートフォリオサイトは作ったけど、ただ単にあるだけ、仕事の役には全く立ってない、仕事は知り合いルートとかで取って来るから別にいいけど…ってケース、イラストレーターにはほんと多いんです。

キャリアが長かろうが、有名だろうが、イラストレーターはイラストレーターであって、ウェブサイト制作のプロじゃないのです。ちゃんとした作り方を知らなくてもしかたない。

でもだからこそ、イラストレーターのウェブサイトを真似するとかなりの高確率で「間違いだらけのイラストサイト」ができちゃいます。「営業しなくても仕事依頼が舞い込むポートフォリオサイト」がほしいのだったら、本当はウェブのプロに頼むべきなんです。

まあでも、ウェブサイトの制作を依頼するのなんてお金がかかるからイヤだ、自分で作る、って人がほとんどだと思います。だったらせめて知識はつけなきゃいけないと思わない?

同業者のサイトを真似するくらいなら、企業のウェブサイトを参考にしろ

じゃあ、これからポートフォリオサイトを作りたいイラストレーターは、同業者がダメなら、何をサンプルにすればいいの?

ズバリ、企業のウェブサイトを見てください。それも一般人向けに商品(服とか食品とか)を売っている企業ではなく、できれば企業間取引をしている企業のサイトを。

で、どこを見ればいいかというと、どんなコンテンツを載せてるか、を見てください。その企業が自社製品についてどういう説明をしているかをよーく見てください。

あとは、使い勝手を見てください。ここちゃんとしてるな、って思った企業があったら、スマホでも見てみてください。

他のウェブサイトを見るときは注意点があります。デザインは一旦無視して、コンテンツや構成を見てください。イラストレーターに限らず一般の人はデザインばっか気にします。でもデザインはふつうその企業のブランドとともに存在して初めて意味があるので、いくらオシャレなやつをパクっても意味ないのです。

仕事の依頼が来るウェブサイトを作るには、見た目だけパクっても意味ない

まあただ……よそのウェブサイト見て、真似しても、その効果までを真似することはなかなか難しいです

それを言っちゃあおしまいよ、って感じですけど。

もしあなたが参考にしたウェブサイトがたまたま、仕事の問い合わせがバンバン来るサイトだったとしましょう。あなたはそれをつぶさに見て、デザインを巧妙にパクって非常に上手にウェブサイトを作ったとしましょう。

そしたら元ネタサイトと同じように仕事の問い合わせがバンバン来るサイトになるかっていうと、十中八九、そうはなりません。

効果までは真似できないってそういうこと。ウェブサイトってのは目に見える部分だけが全てじゃないのです。元ネタサイトが繁盛しているのは運用のおかげだったり、コンテンツのブラッシュアップを怠らなかった結果だったりします。

というわけで、

  • 「営業しなくても仕事依頼が舞い込むイラストポートフォリオサイト」がほしくて
  • なおかつ、お金をかけてプロに頼むのはイヤ

って人は、

ウェブサイトに仕事依頼が舞い込むようになる理屈を知る必要がある

ってことなんです。

問い合わせがいっぱいくるサイトはなんでそうなのか、っていう理屈を知らなきゃ再現できないのです。ようするに、他のイラストレーターのウェブサイトを見まくってデザインのサンプルを集めまくっても、あなたの思いは叶いません。

理屈を知りたい、って人はこの記事も読んでみてほしい。

「仕事依頼が舞い込むイラストポートフォリオサイト」の作り方ってとてもじゃないけど一言ではいえないくらい長い話なので、いしつく!ブログの他の記事もよかったら読んでみてね。グッドラックです!

いしつく!の教科書

「ポートフォリオサイト、自作してみたけど、仕事依頼なんて一回も来たことない」

そんなイラストレーターに読んでほしい全5章のnoteマガジンです。専門用語はできるだけ使わずに書きました。

目次 & 概要

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