イラストレーターサイトの作り方。作りたいのは趣味イラストサイト?それとも仕事依頼問い合わせの窓口?

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イラストレーターサイトの作り方を探しているイラストレーターへ。イラストレーターのポートフォリオサイトを作るための方法や考え方について書きました。

筆者はイラストレーターとして大手企業や有名出版社とそれなりの年数に渡って取引してきた人間ですが、今はウェブのプロでもあります。なのである程度役に立てると思い…役に立つといいな。

イラストレーターサイトの作り方が知りたい

イラストサイトの作り方や、ポートフォリオサイトのサンプルを調べているイラストレーターへ。

実はウェブサイトの作り方ってイラストよりもはるかに複雑で、いろんな工程があります。

  • デザインの作り方
  • HTMLとかプログラミング寄りの作り方(コーディング、って呼ぶ)
  • 文章やキャッチコピーの書き方
  • それらすべてに先立つ、企画や設計の作り方(これが最も重要)。

細かく知りたければ学校に通うしかないってくらい広い。

だから「イラストサイトの作り方」ってひとことで言うけど、その中のどの部分の話が知りたいの?ってことをはっきりしとかないと、知りたいことが知れないよ、ってことをわかっておいてほしい。

とてもじゃないけど全部は書ききれないので、ここではすごくざっくりと包括的に、イラストサイトを作りたいイラストレーターはどう考えたらいいのかな?という話を書きます。

イラストサイトを作るにはどんなツールを選んだらいいか

イラストレーターがたいていすぐ知りたがるのがコレなので、まずはツールの話から。

イラストレーターサイトを作るためのツール

  • レンタルサーバー + WordPress
  • レンタルサーバー + HTML(DreamWeaverなど)
  • 無料ツール(Wix、Jimdo、Adobe Portfolioなど)

レンタルサーバーを契約する

一番の方法はレンタルサーバーを契約して自前の技術でウェブサイトを構築することで、これが最も自由度が高く、最上の選択肢です。ただしこの場合は技術的な知識は絶対に必要です。

WordPressが有名ですが、WordPressなら自分でHTMLを書かなくてよくて、すごく簡単にできるのかな?って思っている人がいるかもしれないけど、それは半分本当で半分嘘です。

たしかに文章や画像をアップロードするのはかんたんです。でもWordPressはそれ自体がプログラムのカタマリなので、定期的なアップデートやサーバー側のメンテナンスは必要だし、カスタマイズしようとちょっと足を踏み入れたら、すぐにphpというプログラミングの洗礼が待っています。だから結局勉強は必要。

自前サーバーといえば昔はHTMLファイルを作ってアップロードして…、ってやっている人が多かったですけど、じつはその手法は今も「アリ」です。動作が重くなりがちなWordPressと違って軽快に作れるから、スマホ時代の今逆に注目されてます。イラストレーターさんは大概Adobe CC入ってるだろうから、DreamWeaverを使えばいい。

無料ツール

そういうのはちょっとムリだわ、という人は無料ツールしかない。みんなも知ってると思うけど種類は結構色々あります。

どれも無料で使えて、ウェブ知識がなくても作れる。それぞれ細かな違いはあるけど、ぶっちゃけそこまで大差はないです。どれかに選ぶなら、友達が使ってるから、とかで選んで構わないと思う。迷った時に聞けるから。

ポイントをひとつだけ言っておくと、仕事の依頼が来るウェブサイトにしたいなら、独自ドメインは必須って思ってください。

でも制作ツールのほとんどは独自ドメインの割り当てには有料プランが必要。「無料ツール」って言ってるけど無料で使うのはおすすめできないという。

そこであえてひとつおすすめするなら、Adobe Portfolioがいいです。

Adobe Portfolioが他と違う最大のメリットは、ドメイン割当費用がCreative Cloud契約者なら無料というところ。仕事でイラストをやっている人ならたいていなんらかのAdobe製品は使ってるだろうので、お得です。

Adobe CCを契約解除したらどうするん?と一瞬思ったけどAdobe製品を使わない日なんて来るのか?その時ってたぶんもうイラストレーターとしては廃業してるだろうなあ……って思いました。

大事なのはツールじゃない。どう作るか。

ともかく、ウェブサイトを作るツールはたくさんある。どれも一長一短あり、いろんな人がいろんな方法をおすすめしてくる。

ただ、どのツールを選んだところで、個人的な日記ばかり投稿してたら仕事の依頼なんか来るわけないよね。

結局、ツールはなんでもよくて、大事なのはそこじゃなくどう作るかのほうなのです。

同じイラストサイトでも、単にイラストを展示して人に見せたいだけ、というのと、仕事の依頼が来るようなウェブサイトにしていきたい、というのではかなり違う。

あなたの言っているイラストレーターサイト(ポートフォリオサイト)って、趣味で絵を展示したいのか、イラストの仕事の依頼が欲しいのか。どっちですか?

同じツール使っていても、作り方次第でどちらにも変えられます。

だからJimdoかTumblrか、HTMLがどうのWordPressがどうの、みたいな話は一旦置いといて、その前に、ウェブサイトをどんな目的で作るかを決めてください。

ツールはなんでもいいって書いたけど、本当の意味で自分の理想通りのウェブサイトを作りたいならば、レンタルサーバーを借りてそこに自力で構築する以外の選択肢はないです。無料ツールは素人でも使えるようにするために機能を絞っているのでできることは限られています。

趣味のイラスト個人サイトの作り方

個人的なサイトを作りたいだけなら、なんでも好きにしたらいい。最近の無料ツールはほんとうにかんたんで、さっきオススメしたAdobe Portfolioでも、登録してテンプレートを選んだらそれだけでもうウェブサイトを公開できちゃう。

自分好みのオシャレテンプレートを選び、渾身の作品を貼り付けて、小さい英文字のナビゲーションをつけて、かわいくオシャレなウェブサイトを自由に作ればいいんです。

無料ツールはこういう個人ギャラリーサイト用のテンプレートだけは充実しているので、やろうと思えば今日にでもできるよ。

仕事の依頼や問い合わせが来るイラストレーターサイトの作り方

おそらくイラストレーターの大半が知りたいのはこっちだと思う。

仕事の依頼が来るようなウェブサイトは、どう作ればいいか?

イラストを飾るだけのギャラリーサイトでは、仕事の問い合わせは来ません。じゃあ仕事の問い合わせが来るウェブサイトはどう作れば良いのかというと、考え方が根本的に違うって思ってください。

周りのイラストレーターのまねをして、なんとなくオシャレな感じの個人的ギャラリーサイトを作っておけば、あわよくば誰かの目に留まって、仕事の問い合わせが来るかな?みたいな淡い希望はほぼ叶わないです。それどころかそういう感じのギャラリーサイトを作ると足元を見られる原因にもなる。

仕事の依頼がくるイラストサイトを作る、ということは、それはもうビジネスをやるってことです。絵を展示して楽しんでもらうのとは根本的に違うんですね。

仕事の依頼が来るウェブサイトの作り方のコツを挙げるとこんな感じ。

  1. これは単なる個人趣味サイトじゃなくて私はビジネスとしてイラスト制作をやっております、という立場を明確にすること。
  2. 客が知りたいと思う情報を提供すること。

イラストを良く見せることばっかり考えていてはダメです。

具体的なことを書き出すとここでは絶対に収まるようなもんではないので、「いしつく!の教科書」というnoteマガジンを書きました。イラストサイトの作り方を知りたい人にぜひ読んでほしいです。

いしつく!の教科書|note – 「イ」ラストレーターさんのための「仕」事が取れるウェブサイトの「つく」りかた

イラストを仕事としてやるの?趣味としてやるの?

まあこのように、両者はかなり違うものなので、ひとつのウェブサイトはひとつの目的に絞ってください。仕事用か、趣味用か。

それはそのまま、あなたとイラスト制作との関わりの話でもある。

別に「どっちか一方しかやってはいけない」ということはない。ただ、ウェブサイトを作ること自体、まあまあ手間のかかることです。

ウェブサイトを作ることに躍起になってそれ以外の活動がおろそかになるのでは、本末転倒ではないかな。そうすると自然、どっちかに絞ったほうがいいでしょ。

あなたの本当の望みってどっちですか?

なぜわざわウェブサイトを作ろうと思ったんですか?仲間と馴れ合いしたいだけならばSNSで十分じゃないですか。本心では、ウェブサイトを構えることで仕事の依頼が来るようになればいいのに、って思っているのじゃないですか?多分ほとんどすべてのイラストレーターがそうだと思う。

だったら、本心に沿ってウェブサイトを作るのが正解だよね。

だったら、ビジネスのためのウェブサイトの作り方をちゃんと知ってほしい、って思います。

ちなみに、一般的に言われていること・みんながなんとなく信じていることは、ウェブのプロの視点で見ると実は間違っているというケースはわりと多くて、いしつく!の教科書にもそういう話は何個か出てきます。

いしつく!の教科書

「仕事の依頼が来るポートフォリオサイトって、どうやって作ったらいいの?」

そんなイラストレーターに読んでほしい全5章のnoteマガジンです。専門用語はできるだけ使わずに書きました。

目次 & 概要

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