イラストレーターサイトの作り方。作りたいのは趣味イラストサイト? それとも仕事依頼問い合わせの窓口?

イラストレーターサイトの作り方について。ここでは、はじめてウェブサイトを作ろうとしているイラストレーター向けに、ざっくりどう考えたらいいのかな? という話を書きます。

筆者はイラストレーターとして大手企業や有名出版社とそれなりの年数に渡って取引してきた経験がありますが、今はウェブのプロでもあります。

イラストレーターサイトの作り方が知りたい

イラストサイトの作り方や、ポートフォリオサイトのサンプルを調べているイラストレーターへ。

実はウェブサイトの作り方ってイラストよりもはるかに複雑で、いろんな工程があります。

  • デザインの作り方
  • HTMLとかプログラミング寄りの作り方 (コーディング、って呼ぶ)
  • 文章やキャッチコピーの書き方
  • それらすべてに先立つ、企画や設計の作り方 (これが最も重要)

細かく知りたければ学校に通うしかないってくらい広い。とてもじゃないけどこの記事に全部は書ききれない。

だから「イラストサイトの作り方」ってひとことで言うけど、その中のどの部分の話が知りたいの? ってことをはっきりしとかないと、知りたいことが知れないよ、ってことを、まずわかっておいてください。

趣味サイトが作りたいの? それとも、仕事の窓口が作りたいの?

ところで、イラストサイトを作る前にひとつ大事なことを確認します。

何のためにウェブサイトを作りたいのですか?

イラストを公開して自己満足したり、仲間と馴れ合いしたいだけならばSNSで十分じゃないですか。なのに、なぜわざわざウェブサイトを作ろうと思ったんですか?

「個人的にイラストを展示する場所がほしい」
「SNSだけじゃなくて、昔の個人サイトみたいに、自分の場所を作ってみたい」

そういう目的の人もいると思います。

が、正直、大多数の人は
「イラストを仕事にしたい」
「イラスト制作の依頼が来るようになりたい」
こっちだと思います。

どっちの目的を持っていてもいいんだけど、ひとつのウェブサイトはひとつの目的に絞ってください。仕事用か、趣味用か。

それはそのまま、あなたとイラスト制作との関わりの話でもある。

趣味のイラスト個人サイトの作り方

個人的なサイトを作りたいだけなら、なんでも好きにしたらいい。無料サイトとか無料ブログを使えばいい。登録してテンプレートを選んだらそれだけでもうウェブサイトを公開できちゃいます。

趣味なら、作り方なんて自己満足で好きにやってしまえばいいんです。自分好みのオシャレテンプレートを選び、渾身の作品を貼り付けて、小さい英文字のナビゲーションをつけて、かわいくオシャレなウェブサイトを自由に作ればいい。

やろうと思えば今日にでもできるよ。

仕事の依頼や問い合わせが来るイラストレーターサイトの作り方

しかし、おそらくイラストレーターの大半が知りたいのはこっちだと思う。

仕事の依頼が来るようなウェブサイトは、どう作ればいいか?

そうなると、考え方がガラッと変わってきます。

イラストを飾るだけのギャラリーサイトでは、仕事の問い合わせは来ません

多くのイラストレーターが、周りのイラストレーターのまねをして、なんとなくオシャレな感じの趣味的イラストサイトを作り、あわよくば誰かの目に止まって、仕事の問い合わせが来ないかな〜、と淡く願っています。

でもそういう作り方してると、仕事の依頼は来ません。もし来たとしても、個人からのごくごく安価な依頼や、足下を見たような依頼ばかり、になりがち。

では、仕事の依頼がくるイラストサイトを作るとはどういうことか?

それはもうビジネスをやるってことです。ビジネス用のウェブサイトを作るってことです。絵を展示して楽しんでもらうのとは根本的に違うスタンスに立たないといけません。

ごく簡単にまとめると、こんな感じ。

  1. これは単なる個人趣味サイトじゃなくて私はビジネスとしてイラスト制作をやっております、という立場を明確にすること。
  2. お客様が知りたいと思う情報を提供すること。

仕事にしようと思ったら「イラストを見てほしい」だけじゃダメです。そこから離れて、依頼者はどうしたら私を外注先として信用してくれるだろうか? っていう考えにシフトすること。

イラストサイトを作るツール

もうちょっと具体的に、何で作るか? という話をします。

もし、仕事の依頼がくるウェブサイトとして作りたいのであれば、ふさわしいツールは次のうちどちらか。

  • レンタルサーバー + WordPress
  • ウェブサイト制作ツール (Wix、ジンドゥーなど)

WordPressとは

WordPressは、ウェブサイトを作るツールのひとつ。ツールっていうかソフトですね。

ウェブサイト制作ツールとしてはおそらく世界中でいちばん使われているものなので、いろんな追加機能 (プラグインという) やテーマ (いわゆるテンプレート) がめちゃくちゃたくさんリリースされており、およそ考えつくウェブサイトの形はだいたいなんでも作れるんじゃない? ってくらい自由度が高いです。

WordPressは、高度なカスタマイズをしようと思うとHTMLやCSS、プログラミングの知識が要ります。だけど、この辺の知識がなくても、インストールさえできればすぐウェブサイトの形が作れるし、画像をアップロードしたり文章を書いたりするのも簡単です。

でもWordPressはそれ自体がプログラムのカタマリなので、セキュリティにだけは気をつける必要があります。

レンタルサーバーとは

WordPressで作る場合は、レンタルサーバーが必要です。WordPressはフリーソフトの一種でして、利用するには自分でインストールするものなので、そのベースになる「場所」が要ります。それがレンタルサーバー。

なんか難しそうなイメージあると思うけど、ウェブサイト制作ツール (Wix、ジンドゥーなど) より安上がりにしやすいのがレンタルサーバーで作るメリット。技術面にそこまで抵抗ないって人はこっちがおすすめです。

ちなみにレンタルサーバーでウェブサイトを作るには、昔ながらのHTMLファイルを作ってアップロードして…って方法もあります。実はその手法は今も「アリ」で、WordPressやサイト制作ツールと違って動作が重くならないというすごいメリットがあるんだけど、問い合わせフォームとかブログはどうすんねんという問題があるので、積極的におすすめはしません。

ウェブサイト制作ツールとは

ウェブサイト制作ツールは、Wixジンドゥーなどが有名ですね。

ウェブサイト制作ツールとは、専門知識がない人でも、ウェブブラウザの画面上で操作して自分でウェブサイトを作れるツール (サービス) の総称です。「ホームページ作成ツール」とか呼ばれることもあります。

レンタルサーバー + WordPressとは違って、技術的なところをほとんど気にしなくていいので、難しいのはいやだなぁって人にはおすすめです。

ただし、かんたんさと引き換えに、サービス側が用意した機能しか使えないので、WordPressほど自由度は高くないし、料金もかかります。

仕事の取れるウェブサイトにしたいなら「無料ブログ」「無料サイト」は使うな

Wix、ジンドゥーなどのウェブサイト制作ツールを使う場合は、有料プランが必須です。

イラストの仕事を増やしたい、仕事の依頼がくるウェブサイトにしたい、って考えているならば、大事なポイントがあって、それは独自ドメインは必須、ということ。

制作ツールの多くは無料プランだと独自ドメインが使えません。広告も表示されるし、見る人が見れば「あぁ借り物で済ませてるんだな」って思われるので、仕事を獲得していくのに不利。なので、独自ドメインが使える有料プランが必須ってわけです。

ウェブサイト制作ツールのことを「無料サイト」って呼んでいる人がいるけど、仕事を考えると無料では使えないという矛盾

あといわゆる「無料ブログ」も、個人の趣味サイトならいいけど、ビジネス用には使いません。画面が広告だらけになったりレイアウトができないなど不利すぎるためです。

レンタルサーバーも料金はかかるけど、WordPress自体は無料だし、制作ツールの有料プランよりは安くしやすい。

まとめ: 大事なのは、ツールの話よりも「どう作るか」

この記事でお伝えしたかったことをおさらいします。

  • ウェブサイト (イラストサイト) の作り方は複雑なので、今どの部分のことを知りたいのかわかっておく必要がある
  • ウェブサイトを作る前に、目的をはっきりさせる
  • 趣味目的なら、自由に好きなように作ったらいい
  • 仕事をのばしたいのが目的なら、ビジネスサイト用の考え方をしないといけない
  • ウェブサイトを作るツールは、レンタルサーバー + WordPress、または、ウェブサイト制作ツール (Wix、ジンドゥーなど)
  • ウェブサイト制作ツールは有料プランが必須。レンタルサーバー + WordPressのほうが安くしやすい
  • 「無料サイト」「無料ブログ」は仕事用には使わないこと

ポイントは

同じイラストサイトでも、単にイラストを展示して人に見せたいだけ、というのと、仕事の依頼が来るようなウェブサイトにしていきたい、というのではかなり違う

ってことです。

つまり、趣味サイトみたいに「自由に」「好きに」作っても難しいので、やり方を知った方がいいってことです。ちなみに、イラストレーターの人が「これが一般的」と言っていることでも、ウェブのプロの視点で見ると実は間違っている事柄はわりと多いです。

ここまでわかったところで、では、仕事の依頼がくるウェブサイトってどう作るの? という話をもう少し具体的に知りたい人は、次の記事を読んでみてください。

イラストレーターのための
仕事の取れるウェブサイトの作り方

「イラストサイトを自作してみたけど、仕事依頼じゃなくて個人のメッセージばっかり来るのはなぜ?」

そんなふうに思ったこと、ありませんか?

ウェブサイト (ポートフォリオサイト) を作るとき、同業者の見よう見まねだけでは、せっかく時間をかけても一向に仕事依頼につながらないことも。
そうなったら悲しいですよね。

そこで開発されたのが「いしつく! の教科書 [改訂版]」、全6レッスンの記事集です。仕事の取れるウェブサイトの作り方・考え方はあります。ぜひ知ってください。

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