イラストポートフォリオサイトを作ってはみたけど仕事の問い合わせなんか来たことない、と言っているイラストレーターがいます。
なぜそうなるか?それは作り方が間違っているから。
私の体験から言わせてもらうと、ウェブサイトをちゃんと作れば、仕事の依頼は来ます。じつはそろそろ制作業からは手を引こうと思うときもあるけど、特に営業しなくてもウェブサイトを窓口に仕事の依頼が来るもので、気づけばイラストレーター歴はもうすぐ15年目。ウェブサイトのおかげです。
今回の記事はnote「9割のイラストサイトは仕事の役に立っていない」を元にリライトした、ダイジェスト版というかエッセンス版、みたいな感じのものです。
ウェブサイト経由で仕事を受注することはできる(断言)
絵を発表するだけならSNSでも十分です。それでも、多くのイラストレーターがあえてウェブサイトを作ろうとするのは、ウェブサイトから仕事を受注したいと望んでいるからに他なりません。
ですが、ウェブのことは未経験で、勉強しながら時間をかけて一生懸命ウェブサイトを作ったのに、結局仕事の問い合わせが来ない、というイラストレーターがとても多いです。
そんな人は「そもそもウェブサイトを仕事に役立てること自体が無理なのでは?」と考えてしまうでしょうが、それは間違いです。
個人イラストサイトを作って失敗→間違いに気づく
私が個人事業のイラストレーターとして独立したとき、コネ、人脈は一切なく、同業者友達もいませんでした。
仕事の足しになるようにとポートフォリオサイトを作りましたが、はじめの頃は小馬鹿にされたようなメッセージばかり来ました。「飲食店ですが、メニューブックの挿絵に使いたいのでタダで描いてください」とか、一般の人から「素敵な絵ですね、応援してます」とか。
その後ウェブ関連の仕事もするようになり、その中で私は大きな間違いに気づきました。
私が作ったウェブサイトは、訪問者には「絵の好きな人が発信したくて作った個人イラストサイト」にしか見えていなかった。自分はプロのイラストレーターとして活動しているつもりだったのに、そうとは伝わっていなかったのです。
そこで仕事で関わったショッピングサイトやウェブ関連書籍でえた知識をもとにウェブサイトを改善していったところ、企業からの依頼が来るようになりました。その中には日本人なら誰でも名前を知っている大手企業や出版社も含まれています。
デザインだけ真似しても「仕事を受注できるイラストサイト」は作れない
ウェブサイトは、きちんと作れば仕事を連れてきてくれます。ウェブサイトが勝手に営業してくれるようになります。
だけど、多くのイラストレーターがいまだに、そのように作ろうとはしません。単なる好みでかっこいいテンプレートを選び、作品画像を貼り付けてなんとなく満足してしまいます。
あるいはイラスト仲間の作ったおしゃれカワイイイラストサイトを参考にして(要はデザインだけ真似して)作ります。これでは、仕事の依頼が来ないイラストサイトになって当たり前なんです。
仕事の依頼が来るイラストサイトを作るための五か条
一体、イラストレーターはどういうふうにウェブサイトを作れば、仕事の問い合わせがバンバン来るようになるのか?
ウェブサイトを作って仕事の依頼が舞い込む人と、せっかく作ったのに問い合わせが全然来ない人は、何が違うのか?デザインを良くすればいいとか、WordPressを使うべきとか、そんな単純な話ではありません。
それはとても一言で言えるものではないが、次のような要素を知ることで、改善に向かっていくことができます。
仕事の依頼が来るイラストサイトを作るには
- 間違いに気づく。イラストレーターのほとんどがウェブサイトについて間違った思い込みをしている。
- 作戦を立てる。ウェブサイトが仕事の問い合わせ窓口として機能してくれるためにはこうあるべき、という王道がすでに存在する。
- 正しく準備をする。知り合いのイラストレーターを横目で見て真似するのではなく、作戦に沿ってコンテンツや技術を用意する。
- 正しいレイアウトで作る。オシャレでクールなデザインを目指すのではなく、意味のある配置をする。
- 正しく活用する。ウェブサイトは作って終わりではない。育てていくものであり、同時に自分を育ててくれるものでもある。長期的な活用の仕方を知ること。
自己流でウェブサイトを作ると、仕事の問い合わせが全く来ないウェブサイトになりがちです。それでもいいならいいですが、もしあなたの大切な時間を無駄にしたくなかったら、ぜひ「いしつく!の教科書」を読みに来てください。
今回の記事はnote「9割のイラストサイトは仕事の役に立っていない」のエッセンス版です。詳しく読みたい方はこちら(無料)。
9割のイラストサイトは仕事の役に立っていない|いしつく! / イラストサイトのつくりかた|note
いしつく!の教科書
「ポートフォリオサイト、自作してみたけど、仕事依頼なんて一回も来たことない」
そんなイラストレーターに読んでほしい全5章のnoteマガジンです。専門用語はできるだけ使わずに書きました。
目次 & 概要
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まえがき 9割のイラストサイトは仕事の役に立っていない
そもそもウェブサイトを仕事に役立てること自体が無理なのでは?そう思っているかたに、私の体験をお話しします。まえがきを読む » -
第1章 イラストサイトに仕事の問い合わせが来ないのは、こんな勘違いをしているから
「作品ギャラリー」を作ろうとしたり、ウェブサイトなんか活用できないものと思い込んでいたり。よくある勘違いを挙げました。1章を読む » -
第2章 仕事の取れるイラストサイトを作るための、正しい作戦
どう作り、どう利用していくべきか、という全体の作戦をお伝えします。いちばん大切なのは、信頼を得ること。バズや過剰なアクセス稼ぎは要りません。2章を読む » -
第3章 仕事の取れるイラストサイトを作るためには、こんな材料をそろえよう
ドメインやサーバー、コンテンツの用意のしかたを解説します。プロフィール文の改善例や、イラスト画像の準備のポイントなど。3章を読む » -
第4章 仕事の取れるイラストサイト、レイアウトの正解例
実際に運営されているウェブサイトのレイアウトとページ構成を解説します。なぜそのようになっているのか、デザインには理由があります。4章を読む » -
第5章 作ったあとどうする?上手な活用とは
ウェブサイトは作って終わりではありません。SEOについて、ブログのやりかた、営業メールの送りかた、現実の営業に活かしていく方法など。5章を読む »