イラストレーターの名刺の作りかた。仕事を引き寄せる5つのポイント!

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イラストレーターさんが仕事を引き寄せたいなら、名刺はどんなふうに作ればいいか?すでに名刺がある人も、次を作るときの参考にしていただけたらと思います。

「クリエイターなんだから、なんでも自由でいいじゃん」って開き直っちゃうのは、もったいないよ。顧客から信頼を得やすい表現っていうものがあるので、それを知ってほしいなと思って。
じゃあ、それはどうしたらいいの?ということでこの記事を書きました。

ちなみに、この記事はソフトの使い方やデザインの話ではありません。あしからず。内容や「どんなのを作るか」の話です。

1. 住所も電話番号もきっちり載せよう

フリーランスイラストレーターさんのための名刺の作り方

名刺には住所を載せましょう。電話番号も載せましょう。それが基本中の基本です。

名刺に住所も電話番号も載せないイラストレーターさんがいます。「今はネットの時代だし」「住所なんか知らせなくたって仕事できるし」「なんか怖い」などの理由のようです。

ただ、そんな名刺を、仕事を発注する側はどう見るか。
知り合いのアートディレクターはこう言いました。

「『どこそこの誰々です』ってきっちり名乗りもできない奴に仕事くれって言われたって、ちょっとねぇ」

早い話がそういうこと。
住所すら明かせない個人クリエイターに仕事を任せるだなんて、まともなビジネスマンならそんな恐ろしいこと、ふつうはやらない。

そこは「ネットの時代になったから」といってなんら変わりはないのです。

だから住所と電話番号は記載しましょう。もし住まいの住所を書きたくなければ、バーチャルオフィスという手もあります。

バーチャルオフィスとは。住所を公開したくないフリーランスイラストレーターにおすすめ – いしつく!

そもそも、「住所を知らせるのが怖くなるような客」を作ってしまうことのほうが怖いと思うよ。名刺を仕事に関係ない人に無闇矢鱈に渡さないとか、信頼できる人や企業とだけ取引するとか、そっちのほうが大事だよ。

2. 名前と屋号、きちんと名乗ろう

フリーランスイラストレーターさんのための名刺の作り方

イラストレーターさんの名刺であるあるなのが、「書いてある名前? のようなものが個性的すぎて、名前なのか屋号なのかグループ名? なのか、なんだかよくわからない」ということ。

  • 屋号をつけるなら、屋号+名前がはっきりわかる書き方にしましょう。
  • ペンネームなら、名前だと一目でわかるような名前をつけましょう。

まぁ、これは名刺の話というよりは仕事をしていく上で自分はどう名乗るのかって話だから、まだ定まっていない人は、かならず一度じっくり考えてみてほしい。

イラストレーターという商売を末長くやっていきたいなら、本名がベストです。個性的すぎるニックネームみたいな名前は、やめろとまでは言わないけど、何かと損ではあります。

ペンネームと屋号のつけ方についてのアドバイスは、別記事でご紹介しますね。

イラストレーターさんのペンネーム(+屋号)の決め方。やはり本名がベスト – いしつく!ブログ

3. 裏面も活用しよう

フリーランスイラストレーターさんのための名刺の作り方

交流会なんかで名刺を受け取る場面で、裏面を思わずチラ見するような仕草をする人はじつに多いです。会話のきっかけを探したいのでしょうね。

だから裏面にも情報を入れよう。白紙にしとくのもったいないで〜。

何を書くか?目立った実績いくつかのリストとか(媒体名なんかでいい)、簡単な自己紹介とか。

書くことないわ〜なんてかたは、職歴・学歴でもいいです。仕事に対する意気込みとか想いなんかでもアリかも。それと、趣味とか個人的な自己紹介も、ほんの一文入れておくと会話のきっかけとして盛り上がったりもします。ただし、これは本当にたった一文に留めること。

「何を書こうかな〜」なんて準備しだすとあれもこれもとなりがちですが、文字が小さくて詰まっていて読みづらいのでは、せっかく作っても読まれなく、意味がなくなっちゃうわけなので、とにかく、詰め込みすぎないように注意しましょう。

4. 名刺は、トレーディングカードではない

イラストレーターさんが作る名刺って、トレーディングカードみたいだったりしますね。あれ良くないです。

全面的にバーンと自作イラストをあしらってあり、情報はチョコっと、小さい (読みにくい) 字で入れてあって。

または、めちゃ変わった形状の名刺。っていうかカード。

そういうの作ってるイラストレーターさんに聞くと、だいたいこういう答えが返ってきます。

「だって、もらって嬉しいようなものを作りたくて」
「だって、私の作品を印象付けたいから」
「だって、こういうの渡すと、同業者仲間がすごく喜んでくれるから」

まあ気持ちはわかります。

でもそれって、名刺というものの役割を、ちょっと勘違いしてるんじゃないかと思うんです。

「変わった名刺」はビジネスでは逆に印象が悪い

もし仕事を増やしたいのだったら、クリエイターらしい「コダワリ」をぶつけると何かと損である、と覚えておいてください。

フリーランスイラストレーターさんのための名刺の作り方

例えば、変わった形の名刺。他と違うから、目立って印象に残るはず!! と多くのイラストレーターさんは考えます。

でも裏を返せば、保管しにくいということでもあります。標準サイズの名刺を格納するファイルやボックスに入らないから、年末の大掃除で捨てられる可能性もUPです。

フリーランスイラストレーターさんのための名刺の作り方

ほかに、「この名刺、ひとつひとつ手で描いて、手で切り抜きして、全部手作りしたんです!!」という名刺をもらったこともあります。そのときは「わぁ、すごいですねー」とか答えたんだけど、ワタクシ今とても後悔しております。そんな無駄なことしてたらあかんのやで!って言ってあげればよかった。

「手間かけすぎ = 時間的コストに無頓着なんだろうなぁ」≒「納期守れなさそう」と相手からは見られます。

名刺は「信頼を得るため」に渡すもの

名刺は、トレーディングカードではありません。ましてや、同業者に渡して喜んでもらうものではありません。そういうのはプライベートでやってください (某ゲーム界隈等でそういう文化もありますよね)。

ビジネスにおいて名刺とは、初対面の相手に「どうか信用してください。なので、私、ちゃんと名乗りますね」という意味で渡すものです。

だから住所も本名もきちんと書くべきだし、電話番号も載せるべきだし、変わったデザインよりもオーソドックスなほうがいいんです。

要するに、誰もビジネス相手にトレーディングカードなんて求めてないんです。

だから、仕事を増やしたいのならばオシャレデザインではなくて「信頼できそう」なデザインを考えてください。

もしどこかに「コダワリ」を入れたいなら、印刷を注文するときに少し値段の高い紙をチョイスするといいですよ。人間ふしぎなもので、ペラっとした紙より厚い紙をもらったほうが、なんだか信頼できそうな気がしてしまうものなのです。

5. 独自ドメインは「当たり前」

イラストレーターさんのウェブサイトも独自ドメインをつけましょう
イラストレーターさんのウェブサイトも独自ドメインをつけましょう

自分のウェブサイトを作るときは、必ず独自ドメインをつけよう。そして、メールアドレスも、お揃いのドメインのアドレスを持とう。

名刺にウェブサイトのURLを載せておいて「もしよかったらもっと作品見てください」というふうにするのは大正解です。

ただ、そのURLが無料サイトのもらったそのままのアドレスというのは、いただけない。

なぜよろしくないか。理由は2つあります。まず入力しづらいので見てもらえない。もうひとつは、商売のサイトなのに借り物で済ませてるの?ってところ。

独自ドメインは「私は、真剣に商売をしています」という表現です。とりあえず無料のやつで済まそーとかSNSがあるからいいやーとかそういうことでなく、「インターネット上に私の屋号の看板を出しますぜ」という意思表示をしたってことです。その意思表示は一般個人だってできるのだから、しない手はない。その方が信頼を引き寄せられるから。

あと、InstagramのアカウントページをURLとして載せるのもやめましょうね。インスタをやってない人にはほとんどの内容が見えず、意味をなさないことがあるので。

メールアドレスについては、どうしてもgmailがいい!(使い勝手の問題で)という人も、受付用・対外用として独自ドメインのメールアドレスを持っておいたほうがいいです。実際に仕事が始まったらgmailでやりとりすればいいんです。

独自ドメインについて知りたい人はこちらの記事がおすすめ。

独自ドメインの選びかた、決めかた【個人イラストサイト/ポートフォリオサイト】 – いしつく!

まとめ

フリーランスイラストレーターさんのための名刺の作り方

どうですか?名刺なんてただの小さなカードにすぎないけど、載せる要素をそれぞれちゃんと考えてみると、どれも「フリーランスとしてどう仕事をしていくか」ってところに関わってくるんだよね。

「この人、仕事をグイグイこなせそう」って思ってもらえるような名刺をぜひ作ってください。そうすれば仕事も増えていくと思うから。

あとは、デザインして作るだけ!

まあ、作る作業が大変なんだけど(笑)、だけど、どういうのを作ればいいかがわかっていれば、スムースにできるものですよ。

イラストレーターさんならAdobe Illustratorなどで自作する人が多いかもしれないね。この場合は自分で印刷所へ発注しないといけないのだけど、私のお気に入りはグラフィック社です。

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「自分でデザインするスキルがまだあんまり……」という方は、名刺デザインをイチから作ってくれるサービスを利用してみるといいかも。

もちろん自分で作れるに越したことはないけど、「上達してから…」なんて考えて悩むよりは、発注してサクッと作ってしまうほうがずっといい。

よかったら、こちらの記事も読んでみて。