イラストレーターのポートフォリオサイトの作り方

イラストレーターのポートフォリオサイトの作り方を解説します。

多くのイラストレーターが、参考になるポートフォリオサイトがないかな? って探していると思います。でも、先輩のオシャレポートフォリオサイトを見て回っても、仕事を増やせるウェブサイトは作れないよ。

この記事では、単なるギャラリーサイトではなく、仕事の依頼を増やすためのビジネスサイトとしてのポートフォリオサイトの作り方について説明します。

参考サイトを見まくってもあまり意味はない

まず、ポートフォリオサイトを作って仕事を伸ばしたいのだったら

参考になるイラストレーターサイトを探し回るのを、一旦やめましょう

というのも、多くのイラストレーターのポートフォリオサイトは作り方を間違っているから。デザインだけに拘ったり、情報が少なすぎたり、その割に変なエフェクトだけには拘ってたり。

じっさい、大手メディアサイトとかの「参考になるポートフォリオサイトX選!」みたいな記事で紹介されてるイラストレーターのウェブサイトって、いしつく! の基準でチェックすると「あぁこれだと仕事の依頼来ないですね」ってもの、かなり多いんですよね…

先輩イラストレーターもウェブのプロではないから、間違うのはしょうがない。でも怖いのは、後輩がそれを真似すること。またそれをその後輩が真似をして、そのループは20世紀の終わりからずーっと続いている。まだまだ多くのイラストサイトがそんな世界にいます。

なのでもし、本当に仕事を伸ばしたいと思っているのなら、他のイラストレーターの参考サイトを見て回るよりも、知識を仕入れてください

仕事の取れるウェブサイトは、作れます

「ポートフォリオ」と「ポートフォリオサイト」の違い

いしつく! では、「ポートフォリオ」と「ポートフォリオサイト」は明確に分けてお話ししていますので、理解してください。

「ポートフォリオ」と「ポートフォリオサイト」はそれぞれ違うものです。どちらも作る必要があります

  • ポートフォリオ = 制作実績や経歴をまとめた書類
  • ポートフォリオサイト = ウェブサイト

ポートフォリオは印刷して紙媒体として使ったり、PDF化して使ったりする書類のことです。

ポートフォリオサイトとは、ウェブサイトのことです。制作実績やプロフィールなどを掲載する点では「ポートフォリオ」と同じなので、間違える人が多いみたいです。

この記事ではウェブサイトのことを「ポートフォリオサイト」と呼んでいますが、イラストレーターやクリエイターの皆さんは人それぞれ「ポートフォリオサイト」「イラストサイト」「個人サイト」などなど、自分にしっくりくる言葉で好きに呼んでいるのが実情です。

いしつく! では、特定の思想に偏らない「ウェブサイト」という呼び方を主に使っています。ちなみに「ホームページ」という用語は誤用が定着したものなので使いません

「ポートフォリオ」だけでなく「ポートフォリオサイト」がイラストレーターには必須

制作実績や経歴をまとめた書類「ポートフォリオ」を作るのは大事なことです。ポートフォリオを作ってはじめて、イラストレーターとして歩き出したともいえるので。

ただ、ポートフォリオを作って持っているだけでは仕事の依頼を増やしていくことはできません。結局、仕事を伸ばしたかったら、ポートフォリオだけではなくポートフォリオサイト = ウェブサイトも作る必要があります

仕事の依頼がほしければ、SNSだけではなくポートフォリオサイトが必要

「イラスト展示だったらSNSでやってるから、ポートフォリオサイトなんて作らなくていいのでは」

こう考えているイラストレーターもいると思います。

イラストが趣味なのだったら、それでいいと思います。SNSに絵を投稿してフォロワーから「いいね」をもらう、それで十分楽しいなら、別に無理してポートフォリオサイトを作る必要なんてありません。

でも「イラスト制作を仕事にしたい」と思っているのだったら、話は別です。

はっきり言いますが、SNSだけで仕事の依頼をゲットするのは至難の技です。仕事の依頼を取ろうと思ったら、SNSの投稿とは別にポートフォリオサイトが絶対に必要です。

SNSだけでは仕事が伸びない理由

なぜ、SNSだけで仕事の依頼をゲットするのは難しいのか?
主な理由は2つ。

  1. 依頼主は、SNSでイラスト投稿だけを見て「このクリエイターに依頼しよう」とは思わないから
  2. 多くの人がクリエイター・イラストレーターを気軽に自称できる昨今、SNSしかやっていない人 = 素人 という認識が定着しているから

ひとつめ。イラストレーターの依頼主は主に制作会社等に勤める会社員の方ですが、彼らには仕事の責任というものがあるので、SNSで絵を見ただけのクリエイターに即座にポチッとDM、のような依頼方法はしません。というか、構造上できません。

「このクリエイターは信頼に値するのか」を判断できるためには、ポートフォリオやポートフォリオサイトがないと無理です。しかも、絵だけ飾ってあるようなものでは検討にならないので意味がありません。情報が必要です

ふたつめ。企業は、プロを自認して責任もって活動しているイラストレーターに依頼したいのであり、SNSで投稿しているだけの素人を相手にしたくないのです。その見極めの一つのポイントが、ポートフォリオサイトがあるかないかです。

せめてポートフォリオサイトを作っていなければ、そしてそこに実績のいくつかでも載っていなければ、プロとは思ってもらえません。

「SNSの時代だから」とかいってるけど、このような時代だからこそ逆に、ポートフォリオサイトの重要性が高まっています。

ちなみに「SNSで個人からのお仕事依頼 (アイコン絵など) は来るのだから、やっぱりポートフォリオサイトなんかなくたっていいのでは」と思う人もいるかもしれないけど、イラストレーターを続けたいと思うのなら、個人との小額取引だけではムリです。企業との取引がいずれは必要、つまりポートフォリオサイトも結局必要です。

ポートフォリオサイトを作る制作ツールは何がいいのか

仕事の依頼を増やしていきたいなら、ウェブサイトは「ポートフォリオサイト + ブログ」のセットになった形を同じドメイン下に作るのが理想です。

で、この形を簡単に作れるのは、次の2パターンです。

  • WordPress (レンタルサーバーが必要)
  • ジンドゥー (Jimdo) や Wix などのウェブサイト制作ツール

WordPress + レンタルサーバーの方が自由度が高く、費用も抑えやすいのでおすすめです。が、セキュリティや技術面など、知識や勉強は必要ですね。

ウェブサイト制作ツール (ジンドゥーやWix) は、サーバーなどを気にしなくていいので、ウェブのプロではないクリエイターに向いています。ただし、仕事の依頼を増やしたいなら無料プランを使わないこと。その点、費用はWordPressよりも高くなりやすい。また、自由度も低い。

いしつく! では、どちらでも自分に合ったほうを選ぶようにおすすめしています。比較したい方はこの記事をどうぞ。

無料サイト・無料ブログはポートフォリオサイト作りに使うな

無料サイトは主にジンドゥーやWixなどの無料プランのことを指している人が多いけど、仕事を伸ばしていきたいのなら有料プランは必須って思ってください。無料プランでは独自ドメインがつけられないのと、広告が表示されるから。

無料ブログはライブドアやnoteがあるけど、画面中が広告だらけになったり、他ユーザーの記事へ誘導されたりする。無料で使わせてもらうかわりに自分が犠牲にならないといけないことが多すぎます。

だから、仕事を伸ばしていきたいなら、ポートフォリオサイトを作るのには無料サイトや無料ブログではなく、ちゃんとお金を払って、有料プランを使うか、自分専用の領域 = レンタルサーバーを借りるかしてください

ポートフォリオサイトの作り方、よくある勘違い

ポートフォリオサイトの作り方って、周りのイラストレーターがなんとなく「こうするのが常識」といっている事柄があると思います。でもそういうのってたいてい根拠がないし、なんなら間違ってます。

例えばこういうもの (全部間違いなので、信じないで)

  • 無料サイトで十分
  • 画像にエフェクトをつけるべき (特別感が出るので仕事に結びつきやすい)
  • カーソルが変形するエフェクトをつけるべき (特別感が出るので以下略)
  • ナビゲーションメニューやタイトルを英語にするべき
  • 同業者や先輩イラストレーターのポートフォリオサイトを真似するべき
  • 人柄を知ってもらうため、プロフィールには自分の性格や趣味のことを中心に書くべき
  • 絵を見て楽しんでもらうことで感動して仕事をくれるので、文字は極力書かない方がよい
  • 「エンターページ」を設けて、自作イラストの素晴らしさを最初に見せつけるべき
  • ポートフォリオサイトはデザインにこだわって作るべきで、内容はどうでもいい
  • インパクトのある個性的なデザインをするべき、そうでないと埋もれるから

重ねて言いますが、以上は全部間違いですよ!

先輩イラストレーターのポートフォリオサイトを見るとそういう感じにしてあるので、「それがいいんだ」と思って真似して作って、でも期待していたような仕事の依頼や問い合わせが一向に来ない。そういう人が多いです。それだと悲しいですよね。

仕事の依頼を増やしたいなら、無駄な装飾やデザインにばかりこだわるのをやめましょう。それよりも、情報をたくさん揃えましょう

どんな情報を載せたらいいのか? についてはいしつく! の教科書や、いしつく! ブログの他の記事でも紹介していますので、ぜひ読んでみてください。

「ポートフォリオサイト = 作品置き場」ではない!

ポートフォリオサイトは作品展示ギャラリーではありません。単なる「イラスト置き場」でもありません。

イラストレーターの習性として、常に「自分のイラストをより素晴らしく見せること」ばかり考えてしまいます。だからポートフォリオサイトを作るときも、デザインや絵の見せ方にばかり拘ります。

でもこの考えに囚われていると、仕事の依頼は遠ざかります。

なぜなら、作品を鑑賞して楽しむためのウェブサイトを作れば、訪問者は作品を鑑賞して楽しんだら去っていくだけだからです。

ポートフォリオサイトは、自分の実績や経歴を知ってもらい、信頼できる外注先として検討してもらうために作ります。それは、ただ作品を鑑賞してもらうこととは根本的に違います。

だから、主役は作品じゃなく、情報です。
あなた自身の経歴・実績・知見という情報。

仕事依頼の来るポートフォリオサイトの作り方

ポートフォリオサイトの作り方について、この記事では紹介しきれなかったところも含めてダイジェストでまとめます。

  • ポートフォリオだけではなく、SNSだけでもなく、ウェブサイト (= ポートフォリオサイト) が必要
  • ポートフォリオPDFをウェブサイトでも活用する
  • ウェブサイトは「ポートフォリオサイト + ブログ」のセットになった形を同じドメイン下に作る
  • 無料サイト・無料ブログではなく、有料プランと独自ドメインを使う
  • デザインや画像を見せることよりも、情報を伝えることを重視する
  • 実績は画像だけ並べるのではなく、1ページに1プロジェクトを掲載
  • ビジネスブログを活用する

仕事の依頼を増やしたいなら、作り方・活かし方を知ること。

なんとなくみんながそうしているからではなく、本当はどうするのがいいのか、という方法を知ってください。

すでに正解はあるんです。正解を知った上で自分に合うようにアレンジすればいい。

ポートフォリオサイトの作り方のもっと詳しいことは、いしつく! の教科書や、いしつく! ブログの他の記事でも紹介していますので、ぜひ読んでみてください。

イラストレーターのための
仕事の取れるウェブサイトの作り方

「ウェブサイトで仕事依頼が来るっていうけど、どう作ったらそうなれるの?」

そんなふうに思ったこと、ありませんか?

ウェブサイト (ポートフォリオサイト) を作るとき、同業者の見よう見まねだけでは、せっかく時間をかけても一向に仕事依頼につながらないことも。
そうなったら悲しいですよね。

そこで開発されたのが「いしつく! の教科書 [改訂版]」、全6レッスンの記事集です。仕事の取れるウェブサイトの作り方・考え方はあります。ぜひ知ってください。

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