イラストレーターのウェブサイトに無料ブログ・無料サイトを使うべきではない理由

ウェブサイト、無料で作りたい。その気持ちは理解できるけど、もし、イラストレーターやクリエイターが仕事を伸ばすためにウェブサイトを作りたい、と思っているのなら、そのために「無料ブログ」や「無料サイト」を使うのは適してないよ。この記事では、それはなぜ? って話をします。

無料ブログ・無料サイトは、仕事用・ビジネス用のサイトとしては使うべきじゃないです。もちろん、100%個人として使うなら全然いいんだけど。

無料サイト、無料ブログとは

無料ブログ、無料サイトって、人によって指してるものがバラバラなんだけど、よくいわれるものを挙げると、主にこの2つ。

  • 無料ブログ……登録するだけで文章や画像を公開できる、レンタルブログサービスのこと。ライブドアブログ、アメブロ、note など
  • 無料サイト……ウェブサイト制作ツール (Wix、ジンドゥーなど) の無料プランのこと

他にも、FC2ホームページ、Google Sites、インターネットプロバイダの無料サイトスペース、あと無料ブログのことを無料サイトと呼んでる人もいたりして、いろいろあるんだけど、細かい分類はおいときましょう。

ここでは、仕事の発展を願って作るウェブサイトで「無料サイト」「無料ブログ」だと何が問題なのか、その話をしていきます。

無料サイト、無料ブログは何が問題なのか

それぞれ、どんな問題があるのか、分解してみてみましょう。

無料ブログ (アメブロやnoteなど)

  • レイアウトが自由にできない
  • 広告が多すぎる
  • 他のユーザーのページへ勝手に誘導される
  • 独自ドメインが使えない

レイアウトが自由にできない

テンプレートがいくつか選べるものもあるが「ページの最下部に問い合わせへのリンクボタンを置きたい」など、具体的な要求を満たすことはできない。

広告が多すぎる

無料で使わせてもらうのと引き換えに、広告が出る。ときには画面を覆うほど大量に出ることもあり、仕事の信頼どころではない。「noteなら広告出ないからいいでしょ」と思うかもしれないけど、note社の戦略次第では今後広告が出ることも全然ありえる。

他のユーザーのページへ勝手に誘導される

運営としては他のユーザーのコンテンツを読ませて回遊させたいので、記事の後には他のユーザーの記事へのリンクがクリックされやすいように置かれている。ゆえに「自分の問い合わせフォームに誘導して仕事に繋げる」という流れが作りにくい。

独自ドメインが使えない

サービスからの借り物のURLしか使えない。独自ドメインプランは用意されていなかったり、高額だったりする。

無料サイト (ウェブサイト制作ツールの無料プラン)

  • 広告が表示される
  • 独自ドメインがつけられない
  • サイトの引越し時に不利
  • 機能制限が多い

広告が表示される

「このサイトは◯◯◯ (サービス名) で作られました」という広告が表示される。表示は総じて控えめだが「無料で作ったな〜」というのはバッチリわかる。

独自ドメインがつけられない

たいていの場合、無料プランは独自ドメインをつけられない。URLを見ただけで「無料で作ってるな〜」というのがバッチリわかる。また独自ドメインなしのプランはGoogleサーチコンソールが使えないことが多いので、SEOが中途半端にしかできない。

サイトの引越し時に不利

独自ドメインをつけていない場合、サイトの引越しをするとその借り物URLは消滅する。もしそれまでブログなど頑張っていたとしても、そこに検索エンジンがつけた評価はリセットされてしまう。

機能制限が多い

無料プランでは機能を使える個数や作れるページ数が制限される場合があります。思いどおりのサイト構成ができなくて困ることも。

イラストレーターが無料サイト、無料ブログを使うべきではない理由

理由をまとめると、主にこの2つ。

  • 独自ドメインをつけられないことは、けっこう痛い
  • 無料で使わせてもらうのと引き換えに、不自由さ・理不尽さを我慢しなければならない

独自ドメインをつけられない

「制作の依頼を受ける」っていうのは、事業・ビジネスをやるってことと、全く同じ意味なんです。だったら、ウェブサイトの作り方はビジネスサイトと同じであるべき。これが筋の通った考え方です。

ここでわりと重要な要素が独自ドメインです。独自ドメインとは、ロゴや看板と同じようなもので「私はこの旗印の元に商売をやっています」という表明です。使ってるのと使ってないのとでは、真剣味が全く違うわけですね。

その他、独自ドメインを使わないことによる、SEO面での問題、技術的な問題、不利な点がいろいろあります。

だから独自ドメインをつけられない無料サイトはよくない、というわけ。

無料で使わせてもらうのと引き換えの不自由さ

もうひとつの重要な要素は、運営の立場。

無料ブログ・無料サイトの運営会社は、ユーザーに無料で機能を提供する代わりに、何らかの儲けのポイントを作らなければなりません。営利活動なんで、ボランティアでやるわけにはいかんのです。

だから、広告をクリックさせようとしたり、他ユーザーの記事に誘導して全体の表示回数を伸ばそうとしたりするわけですね。

つまり私たちの立場からすると、無料で使わせてもらう代わりに、広告などの不自由さはがまんするしかありません。運営が決めたことだから一般ユーザーはどうしようもないのです。

一方で、ウェブサイト全体を完全に自分のコントロール下におく方法は普通にあるわけですから (制作ツールの有料プランとか、あるいはレンタルサーバー + WordPress で作るとか)、ビジネスのためならそっちのほうが有利にきまってます

だから、無料ブログ・無料サイトを使うべきではないのです。

イラスト制作 = 事業。だから基盤をちゃんと整えよう

イラストレーターやクリエイターが「自分のウェブサイトを持ちたい」って考えるとき、そこには必ず「仕事の依頼を受けたい・増やしたい」って思いがあるんですよね。

100%趣味のためにウェブサイトを作る、っていうのも、もちろんありうる。もしそうなら別に無料ブログでも無料サイトでも好きなものを使ったらいい。

なにも、無料ブログ・無料サイトは一瞬でも使っちゃダメ! なんて話じゃないんです。もちろん、制作ツールのお試しのために無料プランを使うこともあるし、無料だから気軽に始められる、という面もあります。

でも「無料で作れるんだから、無料でいいじゃん」って考えのままずっとい続けるのがよくない。

「個人だから無料だけでいい」
「クリエイターだから適当でも大丈夫」
って思っているのだとしたら、それは違うよ。

どちらかというとベクトルが逆なんです。有料プランを使って、独自ドメインもしっかり使っていく、と決めて実行した人が、クリエイターとして仕事を成長させていく、という流れが多い。

だから、仕事としての基盤を整える = 有料プランや独自ドメインをしっかり使っていってほしいんです。

まとめ: いまこの時代だからこそ、信頼されるウェブサイトづくりが重要

依頼主は、信頼できる外注先を探しています。誰でもかんたんにフリーランスやクリエイターを名乗れるこの時代、信頼されるウェブサイトづくりはますます重要になっています。

「ビジネスとしてしっかり取り組んでいる、信頼できるクリエイター」であることを真剣に示していかないと。それには無料ブログ・無料サイトではやっぱり難しいよね、というお話でした。

有料プランとかレンタルサーバーなんてちょっと……と思うかもしれないけど、ビジネスの経費として、宣伝広告費として最低限必要なもの、って考えてください。

レンタルサーバーやウェブサイト制作ツールの選び方は、他の記事でも紹介しているので、ぜひ読んでいってくださいね。

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